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虹の女神

T0004746岩井俊二プロデュースの「虹の女神」を見てきました。個人的に上野樹里が好きなもんで・・・。「ただ、君を愛してる」と2週続けて、無くしてしまってから大切なもの(人)が分かるとゆう映画です。では、どうだったかと言うと・・・。

T0004746a_2冒頭にも書きましたが、どうしても「ただ、君を愛してる」と比較してしまうんです。「虹の女神」の方が、どの項目をとっても出来がいい!特に主演の2人(上野樹里、市原隼人)が文句なしにいいです。市原がラストに泣く所はちょっとお芝居がかっていましたが。「ただ、~」ほど主人公の男が鈍感すぎず、確かにコレくらいさりげないのなら気が付かない男もいるのか も?と思えました。34才の女性とのエピソードが余分だという人もいるようですが、歳を隠 している女性と自分の気持ちを隠しているあおい(上野樹里)。女性は自分をさらけ出すこ とで好きな人が変わってしまうのを恐れていると監督は言いたかったのでしょうか?34才の女性が言うセリフ「私が34才だって言っても何も変わらないって約束して・・・。」その言葉が物語っているようです。しかし、主人公はあの恋が終わることで本当に大切な人を再認識出来たのだと思います。34才の彼女が出て行った直後にあおい(上野樹里)にメールを送っている場面がそれを表しているんではないでしょうか?

映画を観た人が口をそろえて印象に残っていると言う、主人公の酔った挙句のプロポーズのシーン。上野樹里が迫力満点のスゴイ演技を見せてくれています。私もこのシーンと二人で不思議な虹を見上げているときの水溜りに写った二人のシーンがとても印象に残っています。

これといった見せ場や盛り上がりがない分、平凡な大学生の日常そのものといった感じで無理なく入り込むことが出来ました。岩井俊二の映画(今回はプロデュースなんですが)は、いつもこんな感じです。本当に身近な出来事のようで肩肘張らずに見ることができるのでいい感じです。

そうそう最後に盲目の妹役、蒼井優にも触れておきましょう。今回も出番は少ないもののいい演技で映画を盛り立てています。この蒼井といい上野といいコミカルな演技もシリアスな演技もうまい良い女優さんだと思います。これでハタチそこそことは・・・。今後に大いに期待です。

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「ただ、君を愛してる」

Top_ph1 「ただ、君を愛してる」を見てきたばかりで、これを書いています。個人的には非常に期待していた映画です。それとゆうのも3年前に松田龍平、広末涼子で「恋愛写真」という映画がありました。これはこれで、まあまあだったわけですが、原作を読んでみると主人公の名前や趣味(写真)が同じなくらいでストーリーは原作と全く違っていました。原作の話の方が何倍もいいものでしたので、この原作を忠実に映画化してくれないだろうかと思っていました。それがやっと実現したわけです。

Top_ph6 では映画の感想ですが・・・。本当に原作に忠実に映画化されていました。逆に映画を見て原作を思い出した部分もありました。正当なラブストーリーで出来としては非常に満足でした。ただ、玉木宏と黒木メイサの演技は少々物足りない所もありましたが宮崎あおいが、それらを補って余りある演技でカバーしていました。最後には涙をこらえるのが大変でした。この監督さんはTV出身で今回が初の劇場映画。TVでは監督が自分の考えやメッセージを入れることは、あまりありません。原作のTV化となればなおの事。その辺りが今回の映画にもいえると思います。原作に忠実すぎると、ただの原作の映像化になってしまいますし、変えすぎても原作のイメージと違ってきてしまう。難しいところではあります。原作を読んで原作が好きになった私にはいい映画だったとは言えます。原作を知らない方には、よく出来たラブストーリーだと思いますよ。

原作「恋愛写真」からかけ離れた「恋愛写真」と原作に忠実な今回の「ただ、君を愛してる」。そして今回の映画のエンディングに流れるのが大塚愛の「恋愛写真」。う~ん。なんだかややこしいです。劇中で使用されている写真は「恋愛写真」の方がキレイな写真でした。今回、使用されている写真も悪くは無いんですがね。

映画館で「今日は何の映画をご覧ですか?」と若い女性の従業員に聞かれ「ただ、君を愛してるです」と40過ぎのオジサンがいうのは非常に恥ずかしかったです。トホホ。

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映画作品のTV版

この秋、注目していたドラマが2つありました。一つは「嫌われ松子の一生」それと「セーラー服と機関銃」です。「嫌われ松子~」は映画を見た時に、このブログでも感想を書きました。「セーラー服と~」は私が若かりし頃のアイドル薬師丸ひろ子の作品です。どちらも思いいれが強いです。

さて内容ですが「嫌われ~」から行きましょう。松子という女教師が不幸に次ぐ不幸で悲惨な人生をおくる物語です。真面目なお話にしてしまうと、とても長く見ていられないお話です。映画ではその不幸な話をあくまでコメディタッチで描いていました。だから楽しく、時にホロリとさせられメリハリのあるいい映画になっていました。TV版は真面目に松子の不幸な話を続けます。見ていられないんですよね。可哀相すぎて。それに映画では松子が誰からも(父親からさえも)愛されていない事を苦に人に愛されたいという願望をも笑いに変えています。しかし物語の後半で、それがことごとく実は愛されていたんだと言うことが分かり涙を誘うわけです。このあたりうまい作り方をしてあります。TV版の内山理名も頑張っていますが不幸と幸福の演技は、まあまあですが、その間の微妙な演技が無いので主人公の些細な心情が伝わってこない感じです。TV版には、ちょっとガッカリしました。

次は「セーラー服と~」です。こちらは松子と逆でコメディ色が映画よりも強いです。長澤まさみの演技も大げさすぎる程のコミカルな演技です。コメディっぽいところは大げさすぎるくらいがいいと思います。ただ、やりすぎると嫌味になってしまうので難しいところです。組員の演技がちょっとやりすぎの部分もありますが、まだいい所でとどまっているという感じで物語そのものを壊すところまではいっていないと思いました。若頭には堤真一。いい味出してます。堤がコミカルさを抑えているので物語が引き締まっています。「セーラー服と~」は映画とは違った面白さを出していていい感じだと思いました。こちらのTV版は期待以上でした。あっ!そうそう冒頭に流れる主題歌は映画版と同じ歌で、懐かしくて思わず薬師丸ひろ子ベストのCDを買ってしまいました。あの主題歌は、やはり薬師丸ひろ子じゃないとね~。

この秋、見たい映画が目白押しです。「父親たちの星条旗」「ただ、君を愛してる」「トンマッコルへようこそ」「虹の女神」全て見れればいいのですが・・・。見ましたら順次、このブログでも感想を書きますので。

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地下鉄(メトロ)にのって

今回は最後の方にストーリーに触れている部分がありますので映画を見に行かれる方は読まないでください。(そういわれると読みたくなりますか?)

最近、歳をとったせいか洋画よりも邦画を見る機会が増えました。大味なCGに頼った映画よりも人間を描いた映画に惹かれるからです。もちろん洋画にもそういった映画はあります。しかし、日本人だからか邦画のほうが心に染みるんですよね。アメリカ人の心情はアメリカ人じゃないと理解できない事も少なくないので・・・。

今回の映画は「地下鉄にのって」です。地下鉄=メトロと読みます。なんとなくレトロです(笑)堤真一、岡本綾主演です。はっきりいって感動する場面や泣けてくる場面もありました。しかし、何故か、もう一つ泣けないんですよね。それは物語中の何故?が説明不足のため消化不良だからです。では、その何故とは何か。まず「何故、タイムスリップしたのか?」です。突然タイムスリップをしてしまう理由が分からないんです。次に「何故?彼女(不倫相手の彼女ですが・・。)も一緒にタイムスリップするようになってしまったのか?」です。まだあります「何故?過去と現在を行ったり来たりできるのか?」「何故?いつも都合よく父親のいる場所へ行けるのか?」です。いや、映画の作り手のことを考えると分かるんですよ。これらの謎が説明されていないのが。きっとそんな説明臭い映画にしたくなかったんでしょう。これはSFではなくファンタジーなんだからと・・・。でもちょっと待ってください。ファンタジーは説明が要らないんですか?じゃあ無茶な話は全てファンタジーで片付けれてしまいます。そうじゃないですよね?説明は要らなくても、それと分かるような場面は入れておくべきです。

冒頭とラストに出てくる昔の恩師がタイムスリップの鍵を握っているんでしょう。でももっとやりようがあったんじゃないかな~。彼に導かれてタイムスリップしたり、彼からもらった何かでタイムスリップできたりとか。もちろん主人公が好き勝手に行ったり来たりしては、つまらないので最後にその事が分かるとゆうように・・・。どうでしょうか?

堤真一は好きな役者です。いい男であるものの、ちょっとドジなくたびれた、もっと言えば出世コースからはずれた役が似合います。特にくたびれた感じなんかはよく出ています。岡本綾はいい女になりました。ちょっと影のある役が合っていました。切なそうな眼差しなんかは良かったですよ。

ラストはちょっと衝撃的でした。そこまでしなくてもという感じでした。泣けるというより唖然としてしまいました。女性はどう感じたのでしょうか?

総じて消化不良な感じの映画でした。昭和の町並みを描いて雰囲気はなかったのですがほんわかとした感じとは裏腹なストーリー展開でした。そうそう最後に会社に彼女が戻っているか主人公が確認する場面がありますが変です。彼女が消えた時点で彼女の記憶は全て無かったものになるはずですから。だって生まれてこなかった女性と接点をもつことなんてありえないでしょ?

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ブライアン・デ・パルマ

その昔、「殺しのドレス」という映画を観ました。非常によく出来たサイコスリラーで衝撃的なラストは忘れられません。寝る前の暗闇が怖かった覚えがあります。「殺しのドレス」もストーリーが終わった後、もうエンディングだな~と気を許しているとショッキングな場面があり驚きます。

今回のデ・パルマはあの頃のように自分の作品だと強調するような演出は中盤に一度出るくらいです。

お話は「ブラック・ダリア事件」を題材にしたもの。事件そのものは知りません。ですから、よく分からない部分が多いです。事件の残虐性や猟奇性も映像からはあまり感じられませんでしたのでサスペンスがイマイチ盛り上がらない気がします。もちろんラストは多少盛り上がるのですが、それは犯人捜しのミステリーであるからで、なるほど!というような感覚はありませんでした。お話自体は見終わった後、自分で整理して考えないと納得出来ない感じです。(これは私だけでしょうか?)

ただやはりミステリーやスリラー作りを知っている監督で、伏線が至る所にあります。些細な話の中にまで・・・。それらが結び付いていく様は、正にパズルのピースをはめ込むようで見事です。

残念なのは犯人の動機が今考えても、よく分からないところです。主演のジョシュ・ハートネットはいい役者ですね。うまいとは言えませんが少なくとも一緒にパールハーバーに出ていたベン・アフレックよりはいい仕事してます。

この映画、宣伝文句の「世界一有名な死体、世界一忌まわしい謎」を真に受けるとダメです。ブラック・ダリア事件が出てくるのはお話が始まって随分と経ってからです。それまでは関係のない話が続きます。ただこの映画をブラック・ダリア事件の真相解明の姿を借りた人間の欲望を描いた映画と観るのが正しいのかもしれません。それにしてもわかりにくいですけどね。

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あの日、あの時の記憶。

Wtc_poster 9・11 おそらく世界中の人達が、あの時自分が何をしながらニュースを見ていたのか、記憶しているんではないでしょうか?かくいう私も、あの時、夜勤をしていて女房からのメールで事件を知りました。TVを見た時に目に飛び込んできた衝撃的な映像。しかし、その後には更に衝撃的な事(ビルの崩壊)が待ち受けていました。映像を見ながら世界は戦争になっていくのだろうかと不安になったのを覚えています。

その瓦礫の中、正に生き地獄のような状況で救出を待つ2人の警察官がいました。「ワールド・トレード・センター」はその2人と家族の物語です。

監督は「プラトーン」「JFK」のオリバー・ストーン、主演はニコラス・ケイジ。物語の早々からビル崩壊のシーンがあり2人は瓦礫に下敷きになったままストーリーは進みます。時折起こる瓦礫の崩落が緊張感を高めます。自分があの状況だったなら・・・。思わずゾッとしてしまいます。

そんな中、救出を信じる家族、仲間、惨状を目にして会社から駆けつける元海兵隊員。アメリカ中が一つにまとまったと言ってもいいかもしれません。

感動する映画ですが、必要以上に泣かせようとする演出はなく好感が持てます。ただ最後まで見ても、良かったぁ~と思う気にはなれませんでした。当然です。何千人という人犠牲になったのですから。そういった事は映画の中でセリフとして語られます。

映画化するのは時期尚早だという声もあったと聴きます。確かに映像を見ると遠く離れてニュースを見ていた私も生々しく思い出しました。アメリカの人達は、より強く思ったでしょう。商業ベースの映画である以上、この映画を評価するのは難しいと思います。しかし、商業ベースの映画だからこそ出来る事もあると思います。それは多くの人がこの映画を見る事で達成されると思います。

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X-MEN ファイナル

アメコミの映画化が多いですね。と言っても最近に始まった事ではないのでしょうが。スパイダーマン、スーパーマン、バットマン、ファンタスティック・フォー、ハルク。ハリウッドもネタ切れなんでしょうか?もっとメメントやソウ、バタフライ・エフェクトのようなアイディアで勝負した映画が見たいです。

まあ、前置きはこれくらいで。X-MENの新作です。「X-MENファイナルディシジョン」といいます。1、2作はWOWOWでぼんやりと見た程度でしたので話についていけるだろうかと不安でしたが大丈夫でした。ただシリーズをちゃんと見ていれば、より楽しめるんでしょう。感想は冒頭からVFXがすごく見せ場の連続で飽きる事はありません。しかし、今やVFX全盛で津波がニューヨークを襲ったり、地震で街が崩壊したりとスゴイ映像を見せられているからか驚きや新鮮味はありません。そんなスゴイ場面を淡々と見ている自分はどうしたんだろうと思ってしまいます。観客の目が肥えてしまったんですね。作る側は一層VFXに頼るのではなく話自体に工夫をして欲しいと思いました。

とはゆうもののラストの映像は確かにスゴイです。ただ、どうしてもミュータントの悲哀や苦悩というものが伝わって来ませんでした。恋人と死別したりなどはミュータントでなくてもある事ですから。その辺は1、2作にはあったのかもしれません。X-MENのメンバーにはヒーロー然としたものしか感じられませんでした。

アメコミのヒーローということで、もっと悩めるヒーローを想像していただけに、ちょっと違ったようです。蛇足ですがファムケ・ヤンセン演じるジーンが力を発揮し周りの物を破壊するシーンは「エクソシスト」を想像してしまいました。面白くなかった訳ではないんですが、何か物足らないものを感じました。一度、前作を通して見てみると評価も変わるかもしれません。

今、WOWOWで「キャットウーマン」を見てます。あまり面白くはないんですが、気になった事があって。何故、ファッション業界の男性にはカマっぽい人が必ずいるんでしょうか?どの映画でも必ずといっていいほど出てきます。ホントなんでしょうかね~。

週末には、いよいよ「ワールド・トレード・センター」を見てくる予定です。

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シャマラン新作

「レディ・イン・ザ・ウォーター」を見てきました。シャマラン監督の作品は嫌いではないので。感想ですが、ストーリーに無理があるなぁ〜が第一印象です。主人公が突然現れた女の子の話を信じ過ぎます。普通は疑うでしょ。それにアパートの住人もそうです。私なら、そんな話、信じられないでしょう。これ自体が他人の話を信じなくなった現代人への皮肉ととればいいのかもしれませんが…。
今回はお得意のどんでん返しはありません。が、サプライズはあります。監督自身が主要な登場人物で出ている事です。画面に出る度に「この人が監督だって、何人の人が知ってるんだろう」と考えてしまいました。
とはゆうものの話自体は好きな部類の話だったので、もう少しうまく作ったら、もっと面白くなったんじゃないかなぁ〜。残念です。
ドキッとする場面もありサスペンス調で良かったんですがねぇ〜。(ちなみに前に座ってた学生らしき女の子は飛び上がってました)
監督は監督に専念してほしいです。まあ「サイン」の頃よりかは上手くなってましたが、俳優に失礼じゃないですか。ねぇ〜。

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